白岳には、昔からウワバミが棲んでいると伝えられていた。
福江の医師某氏の祖父は、ある日、その息子を伴って白岳に狩猟に行き、
途中で引き返してみると、息子の姿が見あたらない。
さてはウワバミにやられたかと、あちこちを探したところ、
ある川端をウワバミが走っていたので、直ちに射殺し、腹を割いたところ、
息子はまだ生きていて、ようやく救うことができたという。
しかし、その後、息子は一生頭髪が生えなかったという。
また、その時、ウワバミが、まだ水を飲んでいなかったので、
この息子は助かったそうである。
ウワバミは、水を飲むと、食ったものは
溶けてしまうといわれている。